小児矯正について
不正咬合の原因として、遺伝的なものや指しゃぶりなどの悪習癖があげられます。小児の時期から矯正歯科治療を始めることで、骨格的なアンバランスや悪習癖による噛み合わせの乱れを改善することが可能です。治療は長期に渡りますが、未来への投資と考え骨格的な問題を解決できる唯一の機会を逃さないようにすることが重要です。
また、治療中はお口の中にさまざまな装置が入ります。歯ブラシの指導を行いますので、食後には必ず磨くようにして下さい。
歯が動き始めると3~4日間その歯が浮いたような感じになり、少し痛みがでることがありますので、ご家庭にてお子様のご様子を見ていただきますようお願いいたします。
子供の矯正治療はいつから始めるのがいいですか?
不正咬合の状態によって始める時期はさまざまです。乳歯で受け口の場合は3歳から5歳、出っ歯やガタガタの歯並びの場合は上下の永久歯の前歯4本が生えてきた8歳ぐらいが目安になります。
どのくらいの痛みがありますか?
小児には痛みが強い装置はあまり使いません。ただ、痛みに弱い方には鎮痛剤をお出しします。それでも3~4日も経てば痛みは無くなる場合がほとんどです。
歯を抜かずに治療は可能ですか?
当院ではなるべく永久歯は抜かない治療を心掛けています。ただ、あまり口がつむりにくくなるようでしたら、ご相談のうえ抜歯して矯正歯科治療を進める場合もあります。
子供のマウスピース矯正は可能ですか?
可能ですが、基本的に食事以外はいつもお口の中に装着していただくことになるので、負担を考えて当院ではあまりお勧めしていません。
金管楽器は矯正歯科治療に影響しますか?
金管楽器は矯正歯科治療に影響を与える可能性がありますので、吹かれる場合はご相談ください。
治療期間はどのくらいかかりますか?
個人によって治療期間はかなり変わります。
奥歯まできちんと治すといった全体的な治療だと少なくとも3年以上はかかることが多いです。通院は3ヶ月に1回で、約30分〜1時間の治療時間が基本となります。(個人差あり)概ね成長が終了し、永久歯が完全に生えそろうまでの管理が必要です。
取り外し可能な装置
バイオネーター
バイオネーターは、成長期のお子様の下あごの成長を促し、出っ歯の歯並びの土台を整えるための取り外し式の装置です。主に寝ている間などに装着し、将来の本格矯正の負担を軽くすることを目的としています。
ヘッドギア


ヘッドギアは、主に就寝時に使用する装置で、上あごの成長を抑え出っ歯の改善を目的としています。負担の少ない力をかけることで、あごの成長方向を整え、将来の歯並び・噛み合わせがきれいに仕上がる土台をつくります。
ムーシールド


ムーシールドは、受け口(反対咬合)のお子さまに用いる、主に寝ている間に使うマウスピース型の装置です。お口まわりの筋肉バランスを整え、舌や唇の力を正しい方向へ導くことで、あごの成長をコントロールし、噛み合わせを改善していきます。
T4K
T4Kは、やわらかいマウスピース型の小児矯正装置で、歯並びだけでなく「お口のクセ」を整えることを目的としています。日中と就寝時に装着することで、舌や唇の使い方、鼻呼吸などをトレーニングし、将来のきれいな歯並び・噛み合わせの土台をつくります。
フェイシャルマスク(前方牽引装置)


フェイシャルマスクは、受け口(反対咬合)のお子さまに用いる小児矯正用の装置で、主に就寝時に使用します。上あごを前方に成長させる力をかけることで、あごのバランスを整え、将来の噛み合わせとお顔立ちの調和を目指します。
拡大床
拡大床は、あごの幅を少しずつ広げて、永久歯が正しく並ぶためのスペースをつくる取り外し式の装置です。成長期にあごの土台から整えることで、将来の歯並びや噛み合わせの負担を軽くすることが期待できます。
バイトプレート
バイトプレートとは、主に上あごに装着する取り外し式の矯正装置です。かみ合わせの高さを一時的に調整し、歯の動きをスムーズにしたり、かみ合わせの改善を促したりする目的で使用します。
リンガルアーチ
リンガルアーチは、奥歯の内側に細いワイヤーを固定して、あごを前方に拡げたり歯列のアーチ形を保つための装置です。乳歯が早く抜けた場合のスペース確保や、歯がこれ以上動きすぎないようにコントロールし、きれいな永久歯列の土台を整えます。
急速拡大装置
急速拡大装置は、上あごの幅を短期間で広げるための固定式の装置です。あごの土台からしっかり広げることで、永久歯が並ぶスペースを確保し、交叉咬合(かみ合わせのズレ)などの改善も期待できます。成長期のお子さまだからこそできる、大切な土台づくりの治療です。
クワドヘリックス
クワドヘリックスは、上あごの幅や歯列の形をゆっくり広げて整える固定式の装置です。お口の中に付けっぱなしで24時間やさしい力がかかるため、交叉咬合(かみ合わせのズレ)などの改善に役立ちます。
Nanceのホールディングアーチ
Nanceのホールディングアーチは、上あごの奥歯の内側に小さなプレートをつけて、奥歯が前に動かないように支える固定式の装置です。乳歯が早く抜けた場合や、前歯を引っ込めるために小臼歯を抜いた場合などに、永久歯が並ぶためのスペースをしっかり守り、きれいな歯並びの土台をつくります。
タングガード
タングガードとは、舌の位置や動きを改善するために使用する矯正装置です。主に「舌が前に出る癖(舌突出癖)」や「飲み込むときに舌で前歯を押してしまう癖(異常嚥下癖)」がある場合に用いられます。舌の力は想像以上に強く、誤った舌の動きが続くと、前歯が開いてしまう(開咬)など、歯並びやかみ合わせに影響を及ぼすことがあります。タングガードは、舌が前方に出るのを防ぎ、正しい舌の位置を身につけるサポートを行う装置です。